「伝える」ことで獲得してきた、
マーケットの期待と信頼。

有限会社エクセレント急便

リーマンショックの影響で激減した仕事量。
業績を回復し、売上をアップするためには、下請け業務だけでなく、
自社自身で新規荷主の開拓・営業をする必要がありました。

コンサルタント:河内谷 庸高

お客さまとの出会いは、「何か新しいことに取り組まなければ・・・」という思いで受講をいただいた、船井総研が講師を務めるセミナー会場でした。リーマンショック以降の混乱が社会全体に尾を引く当時、市場における企業としての“強み”を明確にしたマーケティングが求められていました。

企業の強みを打ち出すための
ホームページ構築 & WEBマーケティング


支援当初の同企業は、売上の実に90%以上を特定の1取引先に依存するような経営状況。特定企業への依存度を減らした上で業績を上げるためには、新規荷主を開拓することが何よりも急務でした。
また一方で、社長自身も業務の大半を現場での実務に追われ、新規の営業訪問をする時間を割けないような状態が続いていました。そのため、こちらから足を運ぶプッシュ型の営業ではなくお客様から問い合わせをしてもらうプル型のマーケティングを実施して、効率よく営業を行う必要がありました。
同企業では「ハンガー車」というアパレル商品をハンガーに吊るしたままで輸送できるトラックを保有していたのですが、当時のコーポレートサイトではその特徴を全く打ち出せていなかったんです。そこで「ハンガー車.com」というマーケティングサイトを作成し、強みと特徴をはっきりと表現することで、広くマーケットにアプローチができるような取り組みを始めました。

新規顧客が増えた結果、
互いのビジネスが広がりを見せた


特徴を際立たせたサイトのおかげで、取引先は拡大していきました。売上の多くを占めていた下請けの仕事だけではなく、直荷主からの問い合わせも増加してきたんです。運送部門における新規顧客の増加で、輸送だけはでなく、商品保管の依頼や、検品・検針や値札付けなどの作業の相談も増えてきました。その結果、倉庫・作業場を併設した本社に移転し、アパレルのトータル物流サービスをスタートすることになりました。
ビジネスを広げるチャンスとなった仕事量の増加は、お客様にとって人材確保という新たな課題が生まれましたが、私たちは採用領域におけるサポートという新たな支援へと繋がるきっかけにもなりました。

マーケティング支援では「ハンガー車.com」での支援を皮切りに、
アパレルの検品・検針・各種流通加工作業等の要望へ応えるべく「アパレル物流.com」を構築。
グループ会社の設立や営業所の新規開設など、成長を続ける同企業を幅広く支援し続けています。

その時々で異なるお客様の課題に向き合いながら、
市場の流れに合わせた継続的な支援を行っていくこと


支援開始より約8年。当初から比べると売上は3倍以上に増加し、課題の一つとなっていた90%を超える特定企業への依存度は50%以下へと改善しました。またほぼ100%下請けだった仕事は、荷主との直接契約の増加に伴い、運賃単価を上げることにも成功しています。時流に応じた施策が必要だからこそ、常にお客様と膝を突き合わせたコンサルティングを行っていきたいと思い続けています。
河内谷 庸高 / 執行役員 コンサルティング本部 本部長
神戸大学卒業後、2006年に入社。運送会社・物流会社向けに、マーケティング戦略の立案や販促・営業強化支援、ドライバー採用・育成・定着といったテーマをメインに業績アップコンサルティングを行っている。「ロジスティクスプロバイダー経営研究会」を主宰。

有限会社エクセレント急便

http://www.excellent-ex.com/
【所在地】東京都江戸川区江戸川6-13-2
【創業】1995年
【グループ会社】株式会社Fine
【事業内容】
・ハンガー便 月極定期配送 当日配送
・催事搬入出 設営・撤去作業等 航空貨物便
・アパレルプレス加工や検品・検針等の各種流通加工作業
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